冨田真由さん 「夢奪われ悔しい」

2017年3月1日

「事件で顔に傷が残り、もう女優は無理だと思う。歌だけは奪われたくないと考え、リハビリを続けている。悔しくてたまらない」

昨年5月にファンだった岩埼友宏被告にナイフで刺され、一時重体となった大学生、冨田真由さんは供述調書でそう述べ、重い処罰を望む考えを示した。冨田さんは当初、別室と法廷を映像と音声でつないで証人尋問を受ける予定だったが、取りやめた。事件で発症した心的外傷後ストレス障害(PTSD)の影響などがあったとみられる。

検察側の主張や冨田さんの供述調書によると、岩埼被告は平成26年ごろに雑誌で冨田さんを知り、冨田さんが出演した舞台で花束などを贈るようになった。冨田さんのブログや短文投稿サイト「ツイッター」に頻繁にコメントを書き込んでいた上、舞台を終えた冨田さんに「付き合ってほしい」「結婚してほしい」などと話しかけていたという。

「プレゼントされた腕時計と本は所属事務所の方針もあって受け取ったが、気持ち悪かった。私は何度もはっきりと『交際や結婚は無理です』と意思表示をしたが、聞き入れなかった」

岩埼被告はその後も「諦めない。僕はしつこい」「憎んでほしい。愛している」「拉致監禁とか起こらないといいけど」「不必要なら本と時計を返してほしい」などとコメント。冨田さんは恐怖を感じ、所属事務所に届いた年賀状に記載されていた岩埼被告の自宅住所に時計と本を送り返した。警察にも相談し、対応した警視庁武蔵野署から「小金井市でのイベントの日を教えてほしい。何かあればすぐ駆けつけるから通報を」と伝えられていた。

事件当日、岩埼被告は駅で冨田さんを待ち伏せし、冨田さんの横を歩きながら「話がある」と述べた。冨田さんが「話はできない」と答え、通報しようとした瞬間、刺されたという。

冨田さんは「事件で普通の日常が全く変わってしまった。大好きだった演技や歌、ギターも後遺症で続けられるか分からない。出所したら今度こそ殺しにくるのではと思ってしまう。ずっと刑務所に入れておいてほしい」と結んだ。

“芸能活動”女子大生刺傷 起訴内容認める

東京・小金井市で、芸能活動をしていた女子大学生をナイフで刺して殺害しようとした罪に問われた男の裁判員裁判が20日午前10時から始まった。

裁判は20日午前10時から始まり、岩埼友宏被告(28)は裁判長から起訴内容について「違っているところはありませんか」とたずねられると「いえ、ありません」と答えた。

岩埼被告は、芸能活動をしていた冨田真由さんの首や胸など20か所以上をナイフで刺して殺害しようとした罪に問われている。初公判は、20日午前10時から始まり、上下黒のスーツ姿で入廷し、逮捕時よりもやせた印象だった。裁判前には、傍聴券を求め多くの人が集まった。

冨田さんは初公判を前に、「私がどれだけ怖い思いをしていたのかについては、警察や検察で作成した100頁(ページ)以上の調書を読んでもらえれば、よく分かってもらえると思います」とコメントしている。

裁判は午後まで続けられる。

事件

Posted by japanlive


PAGE TOP